まだ足の腫れがひきません。十日はひかないことをレントゲンを撮ったとき整形外科の先生はいってました。でもきょうで十日たちました。明日はひいているのですかねー。
きょうはスクーターの話しをエッセイ風に書いてありますので載せます。よかったら読んでください。
原動機付自転車
東京から帰った十八歳のころ、原付を中古で買った。その名はヤマハロードパル。これがなんと八千円だった。でも保険代は別で当時五千円ほどの保険に入り、二万以内の原付になる。そのころパッソルという新車で四万ほどの原付が流行っていた。安いというのがメリットだろう。ロードパルは左の足元にあるペダルを何度と踏んでからセルを押す。ゼンマイを巻くような音が鳴り終えエンジンが掛かる仕組みだ。それさえマスターすれば気軽に乗れる。まだヘルメットをかぶらなくていい時代だった。
そのロードパルでサーフィンによく行った。ボードケースを肩へ掛けて行くので肩は痛かった。たまに婦警から注意されたが、切符を切られなかったので気にならなかった。
そのころ通信高校の勉強をしていた。学校は月二度あるので行くとき、電車の駅までロードパルで行った。だが帰ってくるとカギがポケットにない。たぶんつけっぱなしをしてしまったと思い走った。
やはりなかった。盗まれたので近くの交番で盗難届けをした。
数日後にみつかった。犯人はは若い男らしかった。ロードパルの改造はなかったが、そのころから最高速度が遅くなった。たしか三十キロしか出ない。オイルはツーサイクルなので足すだけ。たぶん安物だったからという理由だろう。その後はとうとうエンジンが掛からなくなった。一年ほど乗った感じだ。その後は車を購入したので、原付とは縁がなくなった。
何年も車と自転車で過ごしていたが、二〇一六年の二月に車を手放すことになった。なぜなら乗っていた軽自動車の税金が上がるのと、バモスという車種の売値が七万だったから。軽自動車税はいままで七千二百円だ。だが国は、十三年以上乗る軽自動車を二〇一六年四月以降から、倍近くの一万三千円ほどにするではないか。
これは大切に乗っている人への締めつけではないのか。そのタイミングで、売り値で七万を出すという中古車屋があったのだ。たまたまネットで近くの中古車屋を調べ、電話を掛けてみた。
一年半ほど前に四社ほど買取り査定をしたことがあり、どこも二万程度だった。この査定価格は本当だろうか、早いほうがいいと思った。
そして翌日、車を見せに行けばその提示は本当だった。ぼくは満面の笑みを浮かべて納得した。その四日後には七万を受けとったのだ。
自転車だけでは坂の上げ下げはきつい。ここは中古スクーターか電動自転車がいいのではないかと。本当は中古車購入がいいのだけど、駐車代の五千円を浮かせたかった。趣味であるサーフィンをするときはレンタカーでいいだろう。
近くのリサイクルショップに電動自転車が三万であった。ただ電池が二年しか持たず、それは三万するらしい。
一応試乗したら、とても軽かった。これはいいな、でも電池が三万では先を考えてしまう。そこには五万のスクーターもある。店員に聞くとナンバーは自分で役所に行ってとり、保険はコンビニで買えるようだ。
保険入って六万という価格。これを早々に買わなかったのがわるかった。
電動自転車が売れて、スクーターがなくなった。売れたのかと聞くと他店へ持っていったらしい。そうなると近所にあるバイク屋かと、自転車で様子を見に行った。五万、六万、七万……。
五万のスクーターはどう見てもリサイクルショップのほうがよかった。
ずいぶんバイク屋は踏んだくるなと、錆びたバイクが多く、もっと磨けと思った。現状で売る仕組みだろうか、買い手がいれば整備してくれるのだろうか。現状ならオゼーバイク屋だ。
車を売り、日々自転車だけではどうしても疲れる。リサイクルショップに電動スクーターはあるが、いい噂を聞いていない。
電動自転車は新車で八万、十万だった。
とりあえず三千円のヘルメットを買った。こうなるとスクーターしかない。
仕方なく中古価格を見た近所のバイク屋へ向かった。ここが大失敗だった。
小太りの店長と話しをしたら、五万+保険代+登録料の一万+消費税だった。全部で七万五千円。中古車を売った七万以内に収めたかった。
もうそれしかないと購入する。整備はしてあるので現状といわれた。きれいに磨いたわけでもない。見た目のいいリサイクルショップの五万を買っていればよかった。
ぼくへの当てつけか、納車日はいきなり雨だった。カッパを来てヘルメットをかぶり、服のポケットへは七万五千を忍ばせ歩いて向かった。強盗のように妙な格好だけれど、帰りのバイクに乗る姿を考えるとこうなる。
そして支払って操作説明を聞き、久々の原付へ乗った。そのとき音がうるさく感じた。たしかに試乗していなかったのもわるかった。
中古スクーターは古いためうるさくなるのかと軽く思っていた。
ルールを守り雨なので慎重に乗った。
二、三日乗るとやはり音がうるさい。それにキックが掛からなかった。これは不良品を売りつけたなと思い、バイク屋へ向かった。
さらによくないことが起きた。それは向かっているときの信号待ちのことだ。エンジンが掛かっているというのにキーが抜けるではないか。
もうバイク屋に文句をいうしかない。
「……直すか乗り換えていいよ、ただどっちにしても五千円は掛かる」
というではないか。
「なぜ納車三日で五千円払うの? おかしいよ」
普通は三カ月ほど補償期間ではないのか。
「ぼくも知らなかったから……」
と意味不明なことをいう。同じ値段のバイクと取り換えるのに五千円とはナンバー登録手数料だった。自分でやれば無料で出来る。
同じ値のバイクはツーサイクルしかなかった。いまどき原付は中古でもフォーサイクルのはずだ。タカオと新宿のヘルスでボッタクリにあった気分だった。ここはオゼーバイク屋だと判断した。
「じゃ、五千円払うから直して」
といい、気分を害し自宅へ帰った。代車も貸してくれない。キックのことをすっかり忘れていた。
そして渋々五千円払ってキーの箇所を直した。あのときリサイクルショップで買えばよかったという後悔がわいた。
そして数日乗っていると音が気になる。ほかのスクーターはもっと静かだ。友人が乗るスクーターを乗ったら静かでキックはまったく問題なかった。
日々乗っていると、このスクーターではダメだとなり、もう五千円払いツーサイクルに変える決心をした。つまり購入から一カ月以内で余分に一万を払うことになった。
渋々バイク屋へ行った。そして小太りに五千払い、夕方にツーサイクルスクーターをとりに行くことになった。
乗ると音はいいし、加速もある。最初からこれにすればよかった。
ツーサイクルという古いイメージが思考の邪魔をした。
『オイルの最初だけ入れ方を教えますから、なくなったら来て』という。ツーサイクルなど継ぎ足すだけだ。またオイル代をむしりとるのか糞ジジイ、と叫びたかった。
翌日、オイルのランプが点灯した。あきれてホームセンターに行き、ツーサイクルオイルを購入して継ぎ足した。小太りは最初から減らしていたのかもしれない。購入して一カ月以内で余分に一万をとることで、汚いことを平気でしそうだから。まだ異常箇所は出てきそうだ。
原付購入で思ったことがある。良心的な店に当たればいいが、悪質もある。そこでスクーターは新車で買えばいいのではないか。
新車価格は十一万くらいからあるし、保険と登録料入れても十三万代だ。事故をしなければ五年以上は乗れるし、中古市場へも売れる。下手に中古は損をみることになる。車は高価なので中古で仕方ないが、原付なら新車とわかった。これから原付を買うことがあれば参考にしてほしい。
そのスクーターのことです。足をけがしたときはライトがついていました。このごろ突然とつかないときがあり、ライトの上をたたくと点灯します。
たぶん接触不良と思いました。だけどここ三日前から突然とつかなくなりました。電動自転車を乗り回して浮かれていたのかもしれません。何度たたいても点灯しないのです。
ライトは外せないので、どういう状況かわかりません。それよりいくら掛かるんだよーと、そればかりが気になります。電球だけなら千円前後か、まさかなんだかんだで三千円?
こうなると素人の判断ではむりなのでバイクショップへ行きます。
買ったとこへは行きません。少し離れたバイクショップへ行くと、背の高いがっちりした五十代ほどの店主が出て来ました。事情を話すと、
店主 「……外してみたけど、ライトごと交換しないとねー、そうなると修理代は一万は掛かります……」
のり 「そんなに掛かるんですか?」(心臓が跳ねています)
店主 「一応、中古も探してみるけど、あれば半分の修理代になりますが」
のり 「ぜひお願いします」 (すでに中古の気分で懇願。それでも予想の五倍です)
そしていまさっき着信がありました。図書館にいたのでわからなかったのです。明日の木曜に完了というのに早いではないか。中古があったんだなーと。それでも五千円くらいですからねー。
料金の安いラインコールで電話をしました。
『はい、〇×ショップです』
「電話をもらいました、のりたかです」
『ああ、部品が入りまして修理も終了しました』
「早かったですね」
部品が入った? 鼓動が伸縮しだす。
『それで中古はなく新品でしたので、修理代がやはり昨日いったくらいになりました』
「……一万ですか」 (小声でいいました)
『はい、ちょうど一万です……』
意気消沈して電話を切りました。
そうなると買った中古バイクの総額は九万五千円也となります。
ヘルメット入れれば十万じゃんー。
やはり中古スクーターの購入は控えたほうがいいと思います。こんな結果になってしまいますから。
ケチケチしているのもかえってお金が掛かるということです。
少し遠いバイクショップまでは、歩いて行かないとなりません。
これでは明日も腫れているでしょう。
では次回に…
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