こんにちは。

だいぶエッセイがとまっていましたので、年明けたのでまた載せてみます。
痔のことはブログでは伝えました。他にもエッセイ風に書いた記事がありました。こちらは数年前の、まだ民間療法からの記事です。よろしければ読んでみてください。


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     ☆

 この題名を見て『汚い、気持ちわるい』と思っていないか。

 それではいけない。いまや三人に一人は痔持ちをこのごろ知った。

 ぼくもその一人である。

 まず痔の前にう〇この話しからする。

 ぼくは小学生のとき毎日う〇こが出なかった。というより、毎日するものとは知らなく、出たいときでいいのでは、と思っていた。

 そのため四、五日に一度だったような。

 初めて毎日すると知ったのは、マッコウと友人になったときだから小学四年生のときだ。自宅でう〇こをしているとき、マッコウを待たせていた。ぼくは子供のときから全部出し切っていて、とても時間が掛かっていた。それに便は硬かった。


「……なんでそんな三十分もするの? 毎日しないの? そんな五日もたってするのはおばけか宇宙人だよ……」


 そういわれたときは、ショックだった。

 こんな時間が掛かることを毎日するとは。

 低学年時代の食事は米自体をあまり食べなかったり、野菜も残したりだった。それでう〇この回数が減り、硬い便になっていたのではないか。

 高学年時代は野球が好きになり、それでも運動をしたので、食物を多くとるようになった。それで二日に一度はう〇こをした。

 小学生からそんなことだったので、便が硬く便秘気味だった。

 十代後半からは、ほぼ毎日出るようになった。

 二十代前半はトラックドライバーだった。ある日、早朝から大宮へ向けて走ったときだ。首都高速三号線でとてもお腹が痛くなり、次に下痢気味のう〇こをしたくなったときがある。ドライバーならこんな経験がある人は多いかもしれない。肛門から大噴火しそうな体験だ。

 いまでも覚えているけど、何度も座席シートから尻を浮かせたり、う〇このことを考えず、気を紛らしたりした。冷や汗は並大抵ではなかった。大宮へ架かる橋を越した辺りから、もう少しで着く、と何日も会えなかった恋人との再会する心境だった。それは便器だ。

 着いたときは一目散にトイレを借りたのはいうまでもない。ただトラックがじゃまだったのか、位置が変わっていた。こんなとき、また冷や汗が流れる。運転席に乗ると、寝台へ置くバックの中身を見た。サイフは盗まれてなくホッとした。



 三十歳ごろう〇こをすると、とても痛いときがあった。たまにペーパーにも血がつく。でも子供時代から、よくペーパーについたので、肛門のどこかが切れたのだろう程度に思っていた。

ある日、う〇こをしたあとペーパーに茶色の汚物ではなく、べっとりと鮮血がついていた。便器にもだった。

なんだ、ぼくはなにかのガンになったのかと思った。

 その日に肛門科を受診すると肛門鏡を挿された。このとき、前立腺炎の検査を経験していたので、肛門は開通ずみだった。

先生から切れ痔といわれた。

 飲み薬と注入薬で、わずか一日で治った。

 ガンではなくてほっとしていたのを覚えている。しかしあんなにも便器へ血が流れ出るものかと。

 それからというものの、便が硬くならないよう野菜を多めに食べたり牛乳を毎日飲むようにしていた。肛門は毎日使うのだし、廃棄してくれるので、これは大事なところと感じた。

 もともと前立腺の検査のとき、イボ痔があると先生にいわれていたので、痔持ちで生きて行くことを覚悟していた。

その後はそれほど肛門のお世話にならなかった。

だが二〇一五年十二月十五日、花屋の徳ちゃんの誕生日にあることが起きた。

 前日う〇こが出なかった。この日も朝方は出なかった。便秘になったと思いきや、午前十時ごろ、とてもう〇こがしたくなった。

 でも便座に腰掛けても出ない。『え、なんで?』という状態であった。とても出たいのに出ない。肛門を糸で縫いつけられてしまったみたいだ。トラックのときは、いつでも噴火をする状態だった。

それも辛かったが、こっちもかなり辛い。何度いきんでも出ない。

しばらく座っていた。そのとき思ったのは、とてつもなく便が硬くなったのかと。これでは浣腸をしたほうがいいのではないか。

もしかしたら腸閉塞かなにかの病気では、と徐々にわるいほうへ考えてしまった。

このまま出なければ、肛門科を受診しないとならないのだろうか。

そのとき肛門を広げて押し出して、診察ベッドがう〇こまみれになるのではないか。

『はまじが肛門科でう〇こ漏らしただってよ』と、噂になってしまうのではと。そして人工肛門へなるのではないか、そんな想像豊かになっていた。

 作文をやりながらだった。

二時間後、また出たくなる。

そしてとうとう、太いのが出た。

 とてもいきんだけれど、鮮血はなかった

 そのいきんだのがわるかったのか、その三カ月ほどたったある日のこと。

 う〇こをしたあと、肛門からなにかがすーっと戻るという現象が起きた。

 翌日も翌々日も。

 なんだろう、とその戻るのはイボ痔かなと思ってきた。

 日々繰り返していたら、そのイボ痔が戻らなくなった。

 でもペーパーで押し戻すと、戻った。これって脱肛ではないかと。

 テレビで女優がいっていた。女優が恥ずかしさがなく平気で押し戻すといったのには驚いたが。

 数日はそんなことを繰り返す。一生こんなことをやるのかと思い出す。

 肛門は何年も触れたり、鏡で見ていなかったので、そのとき久々に見てみる。赤ちゃんのオシメを変える体制で鏡を持った。

う〇こをしないとイボ痔が出ないので、なにも変わらない。ただし生まれて五十一年たつ肛門だ。まわりに毛も生えいいものではない。

 こうなるとう〇こをしたときに見ればいいか、それかスマホでシャメを撮れば見れるだろう、と。

 翌日、う〇こをしたあとペーパーで軽く拭くと押し戻ってしまった。初期はかなり敏感で戻る。これでは、またう〇こをしないとイボ痔が出ないため失敗だ。翌日はペーパーで拭かないことにした。横の風呂へ足を掛け、便器でかなり際どい体制になり、シャメを連写で撮影した。それは成功だった。ただ汚物がついていたので見にくかったが、黒玉が出ていた。これが正体か、そして押し戻した。

 数週間たつと便の出る前にイボ痔が出ることがわかった。なぜなら、また出たいのに出ない状態が数分間あった。そのとき肛門の状態を指で確かめるとイボ痔が出ていたからだ。

もしかしたらあのときの、いきんだときに出ないので、このイボ痔が傷となりうっ血して栓の役割りをしていたのではないか、と勝手に想像した。

 このイボ痔はどうすれば治るのか、とだんだん思うようになり、血圧の治療をする優しい先生に相談した。


「痔だけは専門がいいよ。わたしも見れるけど専門ではないし。実はわたしも痔ろうの手術をしましてね……」


 先生からその肛門科の医者を勧められた。

 そこは遠く、結局よその肛門科を受診した。

 肛門鏡と直腸指診の結果は、奥にステージ一のイボ痔が一つあった。それは手術をしなくていいという。

だが脱肛のとは違い、先生に肛門真裏にあることを話すと見つからないというではないか。

 ぼくはスマホのシャメを見せつけた。看護婦ものぞいていたので、五十一にしても少々恥じらいが出ていた。

 なにかの影響でうっ血した外痔核かといっていた。結局注入薬と飲み薬を処方された。二週間飲んだが治らなかった。

 手術はしたくないが、先生が手術したところへ自転車で向かってみた。片道一時間掛かり、待ち時間も一時間。そして直腸指診と肛門鏡の結果は、注射の手術というではないか。

 なぜだー、となった。だが、その先生の話し方が早く、口上に乗せられて手術の予約をしてしまった。注射を痔に打つ? とても痛そうだ。

 看護婦からの説明で、点滴で麻酔はするという。しかも二万円の手術代を宣告され、それには高いのひとことだった。

 朝は二本の浣腸すること、とにかく腸を空にしてくれといわれた。

 そのクリニックに行くには、自転車で行くつもりだ。当然ながら術後は自転車に乗らないでくれと説明書に書いてある。タクシーでは経験上、片道二千六百円は掛かる。それに朝から浣腸すれば、何度もトイレに行きたくなるはずだ。ぼくの家から向かう場合、コンビニなど一軒しかなかった。

 帰りの久能街道では二十個あるイチゴが二〇〇円だったので即購入。帰宅後、手術説明書を読んでいるとだんだん嫌悪感が沸いてきた。

痔の注射手術をネットで調べたら、術後のしんどさがブログに結構あるではないか。数カ月も戦うなんて。

 翌日、名門の先生のようだが手術を電話で断った。するとあっさりと了承してくれた。その注射手術をすると、う〇こがしたいのに出ないという症状が続くとブログに載っていた。これが決め手だった。まさにその現象は経験したので知り尽くし、とても辛い。ぼくの場合、その現象が脱肛の原因と思うけど。

 これで二万円が飛ばなくてすんだ。

 なら民間療法はないかと調べたら、卵油がいいというので、アマゾンで購入して試した。臭いが、二週ほどやったが効果なしだった。

 二千七百円ほどして、もったいないのでいまは健康のためにオブラートに包み飲んでいる。効果あるのかわからないが、続いている。

 次にさくらのエッセイの本にドクダミを肛門へ入れたら治ったらしい。そんなブログ記事が会ったので、ドクダミ茶を半月ほど試している状態だ。飲料とスポイトで肛門へ注入している。はたして効果はどうだろうか。なんとなくダメな雰囲気だ。初日は下痢になったが、まだイボ痔は出ている。さくらにだまされたかな。さくらはサクラだったのか。


つづく



(はまじ)おっさん、オレは恥ずかしくていえないよ。
(のり)学校で大便したら噂になるくらいだしな。

では次回に…




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