昨日は夕方から布団に入り、朝までぐっすりとはいかず、鼻がつまったり汗かいたりと、狸寝入り状態でした。
水道の漏水、なんだか大がかりみたいです。アパートで故意ではないので無料でしょうね。
さて、古いエッセイがたまっていますので、体調不良の時には載せさせてください。
なに?
小説家になろうで読んだ?
そんな方々、多いのですよ。連携は少ししているのかな。ぼくがブログのことを話しているので。
ということで、なろうを読んでない方向けかもしれません。ではどうぞ。

☆
スクーターで転び右足を捻挫した。電動自転車をヤフーオークションで送料込み五万二千五百円で落札した。西濃運輸で到着したとき、即パチパチの梱包をはがした。そして捻挫しているにもかかわらず、静岡大学付近の坂道を試した。軽々と坂道を上ったことで高価な買い物も忘れ笑みがこぼれてしまった。そしてスクーターを十月三十一日で廃車し、リサイクルショップへ一万で引き取ってもらえた。
電動自転車はとても走り出しが軽くて満足だった。でも長く乗れば載るほどバッテリーの寿命を短くする。電池は消耗品で徐々に減る運命をたどっている。
二〇一七年を迎えて、正月から電動自転車で初詣に行ったり、清水へ三度行ったりと、楽なので遠くや坂道もへっちゃらとなっていた。そうなるとバッテリーは日々減っていく。
足も治ったし、バッテリーがあるうちに売ったほうがいいのではないか。もしバッテリーが満足に充電されてなければ、買い手はいなくなるのではないのか、そう思うようになっていた。それに足も自然治癒で治ったし、そろそろ普通の自転車でもいいのではないか。
電動自転車は七、八万から新品で売っている。本当ならあと二万出せばバッテリーは少ないけれど、新車が買えた。それなら下取りだって高価となる。
そんな気持ちが二月になってわいた。
そして二月ごろ、ジモッティーなら会って渡せるし、双方が満足で売り買いが出来るだろう。そう思ってしまった。
ある日、海の堤防で自転車の写真撮影をした。もう出品する意向が固まっていたのだ。そして十日ごろジモッティーで初めて出品してみた。キズやサビの箇所、バッテリーの状態を載せる。ブログをやっているので、ライティングはなんとか細かく書いた。
二日後に初めての問い合わせがあった。値引き交渉だった。
最初は四万二千円で出品していた。四万までなら値引きの予定だった。でも購入者はそれでは納得しなかった。
こんな感じで五件ほど値引き交渉があった。ただ東京の人が四月に岡崎へ転勤するので、送料込みで売ってくれとのこと。これには悩んだ。送料はいくらまで出せるのか問い合わせると、二万までだせるという。これは変だと思う。六万も掛けて中古を購入したいのかと。それもたしかめずに。これはおかしい。越した先で新品を買ったほうがよほど得と思った。
購入者へなぜぼくから購入したかったのかを聞くと、それならいいです、と返答があった。これで手切れた。でももしかすると、本気で買いたかったのかもしれない。少し惜しい気持ちもあったけれど、やはり会って試乗して満足に買ってもらいたかった。
そもそも四万二千は高いと感じ、あまり変わりはしないけど三万九千八百円に下げた。
二月下旬に浜松の男性からメールがあった。竜さんは購入を検討したいという。この人はメールの最後に本名を掲載していたので、これは本物だと思った。それに浜松から取りに来てくれるという。
話しを聞くと、バイク事故をして足が悪く、自宅近辺は坂道が多いため電動自転車を購入したいようだ。竜さんは何度も事故していて、とても気の毒な方だった。
メールを何度も重ね、お互いの信頼関係を気づいていった。
人柄のよさがうかがえ、きしむ後輪タイヤを新品に交換した。五千円ほど掛かったが、わざわざ浜松からレンタカーで来てくれる気持ちが嬉しくなったから。
そして三月四日に十一時に来てくれた。ぼくはほか弁の鳥から大盛り弁当を用意し待ち受けた。
右足を引きずった小柄な童顔の竜さんだった。車から降りるとお土産をのコッコをもらった。購入者なのにそんなことまでしてくれるとは。そしてすぐに四万入りの封筒も渡された。ぼくは満足してからでいいというが、聞かなかった。それで受け取り、軽トラのダッシュボードへ二百円を置いた。
試乗させたら、走り出しは軽いという。坂道があればいいと思い、ここから一キロほど東に行けば急な坂があることを伝えた。だが、そこまではいいとなり、とりあえず軽トラへ積んだ。
運転席へ乗った竜さんは、ほか弁をその場で食べている。なんと腹がぺこぺこだったらしい。ぼくと食べながらケガの話しをした。
わずか五分ほどで鳥から大盛り弁当を食べてしまったのは驚いた。
タバコを吸いながら、満足な表情を浮かべ、お茶を飲んでいた。
レンタカーを時間内に返すということで、わずかな会話で帰って行った。
ぼくはいい人に購入され満足だった。ジモッティーは仲介料をとられないため、結構な登録数のようだ。それに地元中心なので、会って渡せるので評判もいい。ただ購入日が決まった日にドタキャンする人もいるらしい。売る側は腹が立つようだ。そんなことはしないでもらいたい。いじわるも目立つのがジモッティーの特徴なのかもしれない。でもそんな人はそうそういるわけではなく、ほぼいい人に巡り合うだろう。そんな人ばかりでは苦情が多く運営できないからだ。
翌日から自転車がなくなり、歩いてリサイクルショップを訪問した。でも自分が乗りたい自転車がなかった。
水曜日ごろ、遠いリサイクルショップ66ロクへ徒歩で向かった。
そこには中古自転車があるからだ。正直平地で置いてあり、雨ざらしはお構いなしの感じだが、乗れるのが安くあるならと来てみた。四十五分ほど歩き着いた。
このときは見るからにボロイ自転車ばかり。店主が出て来ると意外と若かった。四十くらいでロン毛のイケメン。そこらのを見ていいという。辺りを探すと二台ほどしか乗れそうなのはない。
値を聞いてみると四千円という。雨ざらしで整備なしで意外と高い。来週には三十台ほど入るという。パチンコやの回収があるらしい。それは放置自転車の回収のようだ。自転車をなぜ放置するのかと思う。買った自転車を放置しているのか、それとも盗んだ自転車か。いまは自転車に施錠が必ずあるので、施錠したまま放置だろうか。もったいないと思わないのか。数万も出して買った自転車で帰らず、タクシーなどで帰ったのだろうか。その後とりに行くのが面倒となり、放置ということだろうか。盗んだやつの放置ならまだわかるけど、購入のときはそんな話しをしていた。駐輪場のあるショピングプラザも必ず放置自転車はある。なぜ乗って帰らないのかと思ってしまう。
回収が一週間後にあるならば、ぼくはとっさに自転車借りていいかと聞いてしまった。すると即答でいいという。とても良心的66ロクの店主だ。わるいからというと、それなら百円でレンタルするという。そして四千円する自転車をレンタルして帰った。はたして来週の水曜辺り、自分に合う自転車が手に入るのかだ。
リサイクルしているならブラウン管テレビはいくらか聞いた。妹の自宅にあるからだ。すると三千円で引き取りに行くというではないか。液晶なら千円といった。ブラウン管をすでに引き取ってあり、妹は最初からここにすればよかった。ずいぶん良心的な店主だ。
借りた自転車はやはり乗りづらい。ギアが変わるが、とても痔持ちではロングはむりだと感じる。
明日は草薙水泳まで行ってみるけど。やはり電動に乗ったらノーマルはいまいちかもしれない。サドルも電動自転車はいい物を使用しているから、長距離も安定して肛門様にも優しかった。
もし66ロクでいいのがなかったら、どうしようかと。いいのがあることを期待した。
翌週、十台ほどあって選んだ。ブリジストン自転車を三千百円で買った。これはチェンジはないけれど、次を買うつなぎで乗っていればいいとなった。もしかしたら電動自転車を買うかもしれない。
とりあえずそれを乗ることにした。
その三千円ブリジストンで清水まで年忌のため走った。十キロはあるのでとても大変だった。
そのころ、友人がブリジストンのアルベルトという、ベルトチェーンの自転車に乗っている。ベルトって軽いのと、ぼくは質問していた。別に軽いわけではなく、注油する整備がないし、ギアも外れなく楽だという。ぼくはブリジストンのアルベルトをネットで調べだす。
アルベルトの電動もあった。それは新車で十二万もする。高いなー。ノーマルでも六万はした。なぜこんな高価なのだろうか。ファンベルトのようなベルトチェーン。鉄のほうが高いのではと思う。
そして数日たち、近隣のリサイクルショップへ向かった。自分に合うのはないだろうと、自転車のコーナーに着くとずいぶん増えている。三月下旬だし子供が学校卒業したから売ったのかなと。
そのとき、以前ぼくが乗った自転車に似るのがあった。よく調べていると、なんとALBELTとフレームに書いてあるではないか。
とっさにチェーンを見ると、ゴムのベルトだった。これはと思い、値段を見ると一万二千八百円。ぼくは夢中で店員を呼んだ。
いままで買いたかった貴重価値のある物が目の前にある。これはまるで何度と会えなかった遠距離恋愛の末、やっと会えたときの気持ち。いままでどこを探しても確実にない欲しかった物が目の前にあったときの衝撃。空腹のライオンが二匹の小鹿を発見したときのよだれ。そんな感情に匹敵している。
もちろん試乗した。ライトの点灯も確認した。これ買います、と店員へすぐ伝えた。なんといってもアルベルトがあったのだ。これはすぐに売れてしまうだろうと判断した。
三千円で購入したブリジストンはいらなくなるので査定に掛けた。
リサイクルショップの店長が対応し、サドルに穴が開いているということでブリジストンは三千円の下取り。サドルに穴がなければ六千円というので、それには驚きであった。
そして防犯登録を入れて追加金は一万程度になった。これはいい買い物ではないのか。今月は三万五千で電動自転車を売り、66ロクで三千百円の自転車を購入。そして三千を下取らせ、中古ブリジストンアルベルト自転車を買った。つまり電動→アルベルトということになった。こんな買い方、間違ってないだろう。
つづく
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